サービスだけでなく、ネットショッピングで自分を売る!?BASEを使った新しいオンライン起業のカタチ
先日、とある方がネットショッピングサイトを自分で持てる「BASE」を使用して、興味深い試みをやっていました。それがこちら。
簡単に言えば、ブロガーの方がブログのネタにするために、「なんでもするので、私の一日を50円で買ってください」という企画でした。これに使っていたのがBASEというわけです。
結果として、この企画は無茶な要望が多く、失敗に終わってしまいましたが、それにしてもBASEの可能性を著しく広めた一件になったと思います。
商品は"なんでも"売れる
「ネットショッピングで開業しよう」なんて言うと、ひょっとすると中には「私には売れるものが何もないから……」と諦めてしまうかもしれません。実際、従来のショッピングサイトでは、物理的な商品がなければ出店もできませんし、販売もできないという状況でした。
もしも、商品ではなく"サービスを販売"したい場合は、自社サイトで予約フォームやお問い合わせフォームを作るしかなく、サイト作成のために膨大な費用が必要だったのです。
そのため、引っ越しサービスにせよ、デジタル音楽などの販売にせよ、"カタチの無い商品"を販売できるのは資金的に余裕のある大手企業のようなところばかりでした。
ですが、BASEの登場によって、その在り方は大きく変わっています。先ほどのブロガーの例ではありませんが、やろうと思えば自分の労働力を商品にすることだってできるのです。
他にも、販売という形のものだけでなく、レンタルサービスなどもBASEを使ってオンラインで事業展開している企業もあります。
もう、ネットショッピングは大企業のものではなく、小さな企業から個人にいたるまで、誰もが自社ブランドを持って起業できる世界になってきていると言えるでしょう。
BASEで販売できないものはないの?
ただ、こうしてなんでも売ろうと思えば売れるとは言っても、もちろん売れないものも存在します。
BASEの公式サイトには全ての"売れない商品"リストが公開されていますが、その一部を見てみましょう。
1.覚せい剤、麻薬、向精神薬、大麻、あへん、毒物、劇物等の禁制品
2.大麻種子、合法ハーブ(脱法ハーブ)、合法ドラッグ(脱法ドラッグ)に関連する商品等
3.銃砲、刀剣類、武器、火薬類、化学兵器等
4.アダルトビデオ、DVD、ヌード写真、アダルトグッズ、ゲーム等、18歳未満の青少年への販売を制限する情報やその他性風俗、アダルトに関する商品全般
5.わいせつ物、児童ポルノに関連する商品等
6.使用済み下着、制服等
7.売春、児童売春
etc……
こうやって見てみると分かりますが、BASEでは、公序良俗に反するもの、アダルトなもの、危険物、法で禁止されたものなどが販売できないようです。当然と言えば、当然です。つまり、普通に利用するぶんには基本的に売れない商品はないと思ってOKということですね。
BASEと予約サイトの比較
ただ、基本的には何でも売れるとは言っても、なんらかのサービスを、わざわざBASEを介して売らなくても、無料の予約フォームを使ってお客様に予約してもらう方法ではいけないのでしょうか?
もちろん、それもOKです。
たとえば、美容室の予約をお客様に取ってもらうなどの場合に、わざわざBASEで「〇〇時間で5000円で販売します」としなくても、予約フォームを使ってもらったほうが明らかに楽でしょう。
ただ、無料の予約フォームとBASEの一番の違いはオンライン決済システムがついているかどうかです。予約フォームは、予約こそしてもらえますが、決済システムまではついていないことがほとんどです。
そのため、美容室の予約、料理教室の予約など定期的な予約、店舗に来てもらうスタイルのサービスには向いていますが、単発のセミナーなどで、現場では現金を回収できない(したくない)ようなサービスの予約には向いていません。
だったら、BASEで「〇月〇日〇時からのセミナー参加3000円」という商品を作って販売したほうが、オンラインでの決済まで済ませられるのでよっぽどスマートでしょう。
このように、BASEのような"ネットショッピングでの販売が本来の目的のサイト"であれば、これまでの予約フォームなどとは異なる利用法、利便性が追及できるようになったのです。
BASEの使い方は無限大ですが、「オンライン決済システム」という特性があることを踏まえたうえで、その利用法を考えてみてはいかがでしょうか。